ストⅤゼネストで退場したナッシュの生き残り方案 2024/10/5 B! P L 『ストリートファイター6』Year2にベガが追加された。 『ストⅤ』のゼネラルストーリーの最後でベガは死んだかのような演出があったが、復帰している。 そのベガの変化についてはスト6ベガと復活にまつわる伏線?で扱ったのでまだ知らない方はどうぞ。前作の前フリと思われるシーンも解説済。 他にも死んだと思われる人物がいる。記事タイトルの通りのナッシュである。 ナッシュはゼネストで爆発四散南無三な退場をしていた。 素直に鑑賞したら、体が散り散りになったことをほのめかす演出だった。 でもベガがこうならナッシュもあのままってことはないのかもしれない。 遺体はなかったことを根拠に、生存を前提にしてその後の動向を考えてみた。 根拠はとぼしいので絵空事が好きでない人は引き返しましょう。 言うまでもなくネタバレはいろいろあるのでそういうのヤな人も控えましょう。 ## 退場直前の状況と可能性 ナッシュがベガに掴みかかり、腹パンを受けながらも本作で得たエネルギーを吸収する能力を使ってベガのサイコパワーを吸い取った。 サイコパワーが膨大だったせいで吸い取りきれず、体にたまったエネルギーが爆発を起こした。 辺りに残ったのは無傷のベガとナッシュが持っていたドックタグ、という状況だった。 ここからナッシュが生き残る方法があるんですか? ムリじゃないですか? と問われたら**生存が絶望的そうだったベガが生きてたからイケるんじゃないかな**。 ベガが生き残れたこととナッシュが生きてるかもはニアリーイコールだとわしは思ってる。 しばしベガ話にお付き合いねがう。 6ベガは『ストⅤ』の体のままの続投だという話がネットの記事に上がる。まだ見てない人はどうぞ。↓ 『スト6』ベガ、テリー、不知火舞、エレナが登場するYear2インタビュー。ベガは肉体も中身も正真正銘のベガ本人。~ ゲーム内ではスペアボディが誤作動で活動してる? という言われよう。 記憶がはっきりしないベガもそうかも……な反応をしている。 しかし制作者インタビューによれば6ベガの右手の傷がゼネストの最後に受けた傷であり『ストⅤ』のボディであることの証明だそう。 今は制作者の発言を信じていこう。今後設定が変わるかもしれないけどそれはそのときに考えよう。 ### 生存方法──ベガ 肝心の生き残り方法について。ゼネストで崩壊する基地からどうやって逃れたか。 ベガの場合、『スト6』のシャドルーの残党たちはベガの使用していた肉体がオシャカになった想定で活動している。『ストⅤ』では配下の手助けはきっとなかった。 ベガが自力で脱出したことになる。 そんなDQシリーズのリレミトやFFシリーズのテレポみたいなダンジョン脱出ができるかといったら**たぶんできる**。 ベガは『ストⅤ』においてワープをする動作がいくつかある。ステップ移動なりVスキルⅡ【ヘルズワープ】なり。 また、以前には姿を消して瞬間移動する移動技【ベガワープ】があった。 そういった能力を使い、命の危機を感じてワープ脱出したんでないか。 どのワープも戦闘時はせいぜい数メートル程度の短い距離を移動するが、普段は力をセーブしているかもしれないし、火事場の馬鹿力で緊急時は特に長距離移動ができるのかもしれない。 それと『ZERO3』ではユーニの勝利ポーズの一つと【サイコストリーク】でベガが現れる。 どこに居る状態からワープしてきたのかは謎。 でもユーニのアーケードモードの最後にベガと闘っても【サイコストリーク】で召喚されるので本人じゃなくて幻影かも。 とりあえずベガの超人的なサイコパワーがあったらなんでもできる。 『スト6』では死にかけの黒馬の息を吹き返させていた。回復性能もある。 ### 生存方法──ナッシュ 一方のナッシュはどうか。 ナッシュは『ストⅤ』でワープ技が追加された。公式サイトの【ソニックムーブ】のページがあったので貼り付けておきます。 リンクを踏むのがめんどうな人向けに当該ページの説明文を引用↓ >【ソニックムーブ】 発動した瞬間に高速ワープし奇襲攻撃をかけることができるぞ。 移動先が3タイプあるので、上手く相手を翻弄しよう! 一応は人知れずどこかへ移動する特殊能力はある。 ただし戦闘中もムービー中も、長い距離は移動していない。ナッシュなら一ジャンプで届きそうな距離をヒュンヒュン移動するシーンがある。 ツギハギな体に負担をかけない省エネな動きかもしれないし短距離限定な能力かもしれない。 そのへんはベガから奪った莫大なサイコパワーを活用してワープの移動距離が伸びた、というベガのパワーがらみの強化で可能性を見出したい。 素の状態だと長距離移動はムリそう。エネルギー変換での技性能UPがたぶん無難。 #### 自発でなく暴発で 『ストⅤ』のナッシュは相打ち上等な姿勢でいた。 『ZERO』のときもサムライなマインドはあった。自己犠牲精神はもともと強い。 ベガを追いつめた場で逃げ出す選択肢は本人になかったはず。 脱出するとしたら、ベガから得たパワーが強大なせいで力を制御できずにワープ暴発、という不可抗力がナッシュ向きの経緯だとわしは考えている。 ワープ離脱してたと仮定して、なぜドックタグのみその場に残ったのかはよくわからない。 『ZERO』のころからタグだけ置いてけぼりが多かったので様式美と思おう。『Xスト』のENDでも落としててガイルが拾っている。 あんまり話に関係ないけど『ガンスパイク』はタグを持ってない(ような格好してる)せいか代わりに眼鏡を落としていた。 ## 期限付きの体をどうするか 『ストⅤ』ナッシュは死体から無理やりに蘇生した状態。 長く活動できないと本人が感じたからこそ生き急いでいた。 ベガ戦で命を落としていなかったとしてもいずれは限界がくる。 そこがベガとの最大の違い。基地崩壊から脱出したあとの展開もナッシュには重要になってくる。 活動限界があることに何度も触れられていたせいで『ストⅤ』でナッシュの出番は終わりなんだという印象が強まった気がする。 わしも本編はべつに登場しなくていいと思っているけれどなんかクサイとこがある。そこを突いていこう。 ここから持ち直す方法はある。 ナッシュの退場寸前、ベガから大量にサイコパワーを吸い取っていた。 その力の使い方次第ではまだ活動を続けられる可能性がある。 わしが思いついたのは2パターン。他にもあるんだろうけどこれぐらいで勘弁してください。 ### ケース1──自力回復 ナッシュのエネルギー吸収技は得たエネルギーを自分の力に変換する。 EXの【トラジティアサルト】は命中した相手のEXゲージ吸収のついでに自身のHP回復をしていた。 普通に闘う分には減った体力を多少回復するだけで、ツギハギな体は治らない。 しかし最後はベガのサイコパワーを吸収していた。 超弩級に強いパワーを変換したエネルギーなら肉体の再生にもきっと大きな効果が望める。 そういった特別なエネルギーの再利用をした自己再生はできそう。 EX版のHP回復がただのゲーム性の都合の効果想定ならこの案は無しかも。 無敵技が一つもない代わりの回復効果な感じもする。 #### 完全回復に至らなかった場合 Ⅴベガの持っていた力はおそらくあの世界でもっとも強力なパワー。 それを利用してもなおリビングデッド状態が治せなかったらきっとナッシュの寿命は短いまま。 他者のエネルギーを吸っては幾ばくかの時間を稼ぐ、吸血鬼めいた活動をしないと生きられない、という状況にもなりそう。 そこまでして生きたいと考える性格じゃないと思う。 よっぽどパワーがあり余っている人に懐かれでもしないと死を受け入れそう。 なんで”パワーがあり余っている人”に限定するか→その人からエネルギーをもらって半永久機関が完成するから。 #### ストⅤデザイン継続に消極的 ツギハギ治療までこぎつけないパターンだと前髪がオシャレなビクトル姿のままになりそう。 令和の時代には~~ダサイ~~合って無いかもしれない。 というか機械の技術が現実の1990年代より発展している世界観で縫合技術だけ前時代的なところに違和感がある。 ビクトルを知らない人がいるかもしれんので補足するとモリガンやデミトリと同期の格ゲー『ヴァンパイア』の怪物です。モリガンも知らない人はモリガン・アーンスランドでググろう。画像検索したら変顔な目玉が飛び出てるフィギュアも引っかかるけれど大体はセクシーなお姉さんです。 ツギハギがナッシュと似ている。あと裸ベストも。 弁解しておくとビクトルのデザインはモデルになったフランケンシュタインの怪物らしくて秀逸だと思う。 豆知識で、縫い目の目立つ造形は1931年の映画以降に確立したそうで原作小説には言及なし。 自社作品オマージュのつもりかナッシュをビクトルチックにされて、うーん……とわしは感じたのである。 世界観やキャラよりオマージュのほうが大事なん? という疑いのせいで素直に受け入れにくかった。 慣れたらなんとも思わない。ナッシュならなんでもカッコイイさ。 でも『ZERO』のナッシュがいいんだ。+シャツを着てくれたら最強だ。 ### ケース2──サイコパワーの使い手に ゼネストの爆発演出時、周囲には水色っぽいエネルギーが広がっていた。 爆発の中にサイコパワーな紫色は無かった。 あの凶悪なサイコパワーは青白いエフェクトに変換され、悪い成分が浄化できていたかのようだった。 しかし邪気満点のパワーを綺麗にろ過し切れるのだろうか。 『ストⅤ』から数年後を経た『スト6』内にまだベガの残留思念が残っている。 たぶんサイコパワーの影響である。頑固にこびりつく力なんじゃなかろうか。 そのパワーがナッシュの体内に残ったら。 もしその力が扱えたなら。 うまいこと活用して元気に闘える、かもしれない。 『ZERO』時代に死んで時間が止まった年齢のままひと暴れできる、かもしれない。 『スパⅡ』説明書にはガイルの部下設定があってガイルより年下っぽかったイメージが結果的に再現できる、かもしれない。概算『ZERO』から『スト6』は十年は経ってそう。 潤沢なパワーを使えばツギハギ部分を綺麗に治せて湯上がり卵肌になれる、かもしれない。 #### ありそうな副作用 サイコパワーは良いことづくしじゃない。 一度はサイコパワーを大量に失ってスッキリしたベガがいるなら、純度と鮮度が100%の邪悪なパワーを吸ったナッシュは悪者になっちゃいそうだなぁとも思う。 これは悪の衝動がサイコパワー由来の場合。 ゼネストのアベルがサイコパワーに当てられて暴走しかかったように、そういう衝動はあるらしい。 なんなら**CV.若本規夫が凶悪なサイコパワーの象徴かも**しれない。『スト6』内にいる残留思念のベガが若本ボイスゆえに。 サイコパワーに振り回されるだけに留まらず、もっとややこしい展開にもできる。 悪いサイコパワーが体になじんだせいで、とか、ベガの残留思念に引き寄せられて、などの事情で自分をベガだと思い込むことも起きそう。 ベガを倒すぞと張り切ってた人が疑似ベガになってしまうのは意外性ではおもろいかもわからん。 いわばミイラ取りがミイラになる状態。 『ストⅤ』でゾンビだと揶揄されて、次はミイラと言われたらジョーク的にはハマるかもしんない。 6ベガが自分を本物のベガだと確信できてない状態に関連して、自分をベガだと思う非ベガが出てきそうな感じがちょっとする。 それがナッシュである必要は特になく、エセベガが出なくても問題はなし。 ### ナッシュがサイコパワーを使った例 『マブスト』に隠しキャラのシャドウが登場する。 シャドウは『Xスト』ENDにてシャドルーの手による改造を受けたナッシュのその後の姿だと言われる。 専用の手術を受けた結果、いつものソニックブームがシャドウブームとなり、攻撃がヒットした際は同作におけるサイコパワー的な青い炎エフェクトが発生する。 改造あっての能力だがサイコパワーの使い手なナッシュも過去作にはいた。 『ストⅤ』公式サイトのキャラ図鑑番外編:シャドウにはパラレル設定で紹介された。サイコパワーと機械の力で戦うそう。 春麗が機械の体に改造されたシャドウレディともども『ストⅤ』のエクストラバトルに現れていた。 プレイヤー間ではこの作品のシャドウがきっかけで改造人間な『ストⅤ』ナッシュが生まれたんじゃないかと予想された。 もしサイコパワーを使うナッシュが本編にも出たら再びシャドウが元ネタ? と言われるかもしれない。 #### 個人的にはない機械化案 シャドウからひねり出せる復帰案は**改造を受けての機械化**というのもありそう。 あるはあるけれど、それができる組織が現状どこもナッシュを引き取らなさそう。 ベガに楯突いた男をシャドルーの者がわざわざ復活させないだろうし、ベガを倒すためにナッシュを蘇生した人たち(ユリアンとコーリン)ともナッシュは仲たがいしていた。 他に技術力が高くて人体実験を平気でする組織があるのかわしはよく知らない。 技術力は疑問だけどロレントならナッシュを喜んで拾いそう。 ## まとめ ナッシュが生き残れそうな手順は 1. ゼネストのベガのサイコパワーを吸収したあとでワープ脱出してる 1. 吸ったパワーを活用して肉体を治す というふうにわしは考えている。 その後にナッシュの人格がどうなるかはわからない。 サイコパワーの影響を受けずにエネルギーだけ抽出できていたら『ストⅤ』~『ZERO』の中間な性格に落ち着きそう。 反対に濃いサイコパワーが体を支配したら闇堕ち状態になりそう。 若本ボイスかそれに類する悪い声になってほしいとは思わないものの、物語の方向性では悪者化に波乱があって面白くできるかも。この話は長くなるので別記事に。 いったいどうなるんでしょう。 そもそも**登場しないという可能性も充分ある**。それが一番楽な気がする。 『ストⅤ』のナッシュ復活には労力が割かれている気がしました。剛拳とは打って変わっての設定の練り込み具合。ゼネストのイマイチさのせいかあんま客に伝わってない気もするけど。 これ以上の練り上げを求めるのは贅沢かもしれません。 本編には出なくてもいいんで、『ポケファイ』の続編とかね、層の薄いキッズ向けにもいいし登場できたら個人的にうれしいです。 前髪と眼鏡があればわかるデフォルメ適性の高さは利点だと思います。 Street Fighter #ナッシュ #ベガ