2025年渋谷パルコ開催の期間限定MOTHER企画展&店舗と成り立ち 2025/8/18Posted B! P L 前回の記事では、糸井重里氏が立ち上げたサイト『ほぼ日』のスタッフが『ジョジョ』公式ショップの写真を同サイトで紹介していたことに触れた。 前記事ほぼ日で掲載された渋谷パルコのジョジョ写真 この記事では同施設内に『ジョジョ』店舗とほぼ同時期にオープンした『MOTHER』の企画展と公式ショップについて紹介する。 その付帯情報として以前の『MOTHER』イベントや『ほぼ日』の企画展示のフロアができたころの話も簡単にまとめる。 ## 渋谷パルコにMOTHERの期間限定会場あり 渋谷パルコの8階に『MOTHER』1&2の公式粘土フィギュア180体をすべて展示する会場がある。 詳細は以下の公式サイトに掲載中。2025年7月25日から9月8日までの開催で、入場料は中学生以上が1800円。小学生以下は無料。 MOTHERのかたち。 - ほぼ日 『ジョジョ』および任天堂の公式ショップのある6階には『MOTHER』の物販店があるそう。こちらも期間限定で開催期間は展示会と同じ。 ### イベントは大盛況な様子 『ほぼ日』内のコンテンツの一つに、スタッフによるブログ的な読み物の「ほぼ日、なにしてる?」がある。 2025年8月15日にこのイベントの準備にまつわる話が投稿された。 101個の段ボール。では、お盆休み期間の客入りが多い裏で商品補充用の段ボールもまた多い光景が写真に撮られた。 『ほぼ日』関係者としては嬉しい悲鳴をあげる状況なのだろうと思う。 #### 開店直後の様子 「ほぼ日、なにしてる?」の2025年7月25日にイベント開催時の話が投稿された。 渋谷PARCOの6Fと8Fにいます!では店内の様子を撮った写真を掲載。 わしはセガの公式ショップも最近オープンしたばかりだったとこのページで知る。 調べると7月18日の開店だった。『MOTHER』企画とは一週間違い。 ### 二月足らずの開催期間 前記事で紹介した『ジョジョ』の公式ショップは常設店舗。 しかし『MOTHER』の企画展示とショップは期限付き。その日数は46日間。 学生の夏休み期間より長い程度の開催で終わる。 1日違いという同時期スタートの店舗といえど、オープン期間は大いに差がある。 この差はやはりシリーズが継続しているコンテンツとそうでないものの違いか。 #### シリーズの続きとイベントの有無 『MOTHER』シリーズは『MOTHER3』が2006年に出たきり、移植版が出る以外で新作は作られていない。 そんな*シリーズが途絶えた状況でイベントを実施できることがすごい*。 普通のゲームでは滅多にイベントはやれない。 あってもだいたい新規に発売するゲームや関連商品の前座的イベントが多いとわしは思っている。 その事例をこの場で紹介しようとしたら長くなったため、別の記事を用意する。 ##### 必ずしも続編とは関係しない 他のゲームの宣伝イベントにならって「『MOTHER』もついに新作が出る?」と思う人がいるかもしれない。 だが現時点において*ほぼ100%『MOTHER4』はない*とわしは言える。 なぜなら『MOTHER』のイベントは以前から何度も行なわれているから。特別なことではない。 それに加えて、糸井氏はゲーム作りに消極的な態度を見せ続けている。 このことは新たな記事で話題にする。 ## 今後も同じMOTHER企画はあるかも 去年の同時期にも『MOTHER』の展示会があった。 2024年8月1日から9月8日までの開催をお知らせする公式のページ↓ 『MOTHER2』のひみつ。 | ほぼ日 会場は渋谷パルコ8階。2025年の催しと同じ場所。 ただこのときは『MOTHER2』に絞った展示だったようで、2025年よりは対象範囲が狭い。 ### 固定のほぼ日フロア 渋谷パルコ8階には「ほぼ日曜日」という名前の『ほぼ日』専用の区画がある。 そこでいろんなイベントを開催している。 数あるイベントのうちの一種類が『MOTHER』ということらしい。 前回と同じ展示物があるかはともかく『MOTHER』の企画そのものはずっと続けそうである。 なおべつの会場で『MOTHER』イベントをやることもあるそう。 「ほぼ日曜日」専用の公式サイトおよびTwitter(現X)はあるが、『MOTHER』情報をチェックしたい人は次のページを見ておくと確実かもしれない。 ニュース - ほぼ日MOTHERプロジェクト - ほぼ日 ### 2020年から始まったとの言及 この記事の最初のほうにもリンクを貼った、『MOTHER』公式ショップのページ。HTML上のサイト名は次の通り。 MOTHERのリアルショップがオープン! MOTHERのおみせ – ほぼ日MOTHERプロジェクト | ほぼ日 冒頭に「ほぼ日MOTHERプロジェクトがはじまって5年」と書きだされる。 『MOTHER』用ニュースのページを確認すると、最古はメルマガ登録を促す2020年6月6日の記事になっていた。 意外と新しい活動だった。わしは『ほぼ日』を見始めたのが2023年だったのでもっと年季が入っているのかと思っていた。 ### 現在非公開のバカリズムとの対談 お笑い芸人でドラマの脚本も手掛けるバカリズム氏と糸井氏の対談が公式サイトに期間限定で掲載されていた。2024年のこと。 現在は閲覧できなくなっている。けれどインターネットアーカイブには残っていた↓ できないから新しいものができる。バカリズム✕糸井重里 | バカリズム | ほぼ日刊イトイ新聞 この対談を常設でなく期間限定公開にした理由はたぶん、『MOTHER2』の企画展示に合わせたインタビューだったから、かとわしは考えている。 見ればわかるが、ページ下部に「『MOTHER2』のひみつ。」およびサテライト店のリンクが貼られてある。 それらの企画が終わればこの対談もクローズする、という連動があって非公開になったようである。 話の内容自体はずっと公開していてよさそうな面白いものだとわしは感じた。 仮に「アーカイブといえど隠したものを見せつけるとは何事か」と関係者に指摘された場合は上記のリンクは消します。 ## ほぼ日曜日スペースができた日 2019年11月22日に渋谷パルコがリニューアルオープンしたその日から続いているらしい。 オープン前の出店リストが公開された2019年6月に紹介した『ほぼ日』のページ↓ 渋谷PARCOにほぼ日が入ります - ほぼ日刊イトイ新聞 実際にオープンが近付いたころの「ほぼ日、なにしてる?」のページ↓ 2019/11/12 18:23 オープン前の渋谷パルコに行きました 2019/11/12 19:16 渋谷パルコ8階を見てみました これらのリンク先を見ると「ほぼ日カルチャん」という二つめの区画もあったそう。 **東京の文化案内所**と銘打つ観光案内的なサービス。 WEBサイトは以下のスクショ画像のように子連れのカモ推し。 親鳥がこのサービスの提供者で、お客はそれに導かれる雛鳥という感じかとわしは解釈した。コンセプトの真意は知らない。 ### 2022年にクローズしたほぼ日カルチャん 東京で行なわれる(ほぼ日は無関係の)各種イベントを『ほぼ日』のスタッフの判断で紹介+『ほぼ日』グッズを販売する店舗だったらしい。 『MOTHER』のグッズも販売していたときはあった様子↓ レプリカ・スクリーンのサンプルが展示されている横には、一部のMOTHERグッズも販売中です! ぜひあわせてご覧くださいませ。(うえち) https://t.co/eDPa7fXOLj pic.twitter.com/BR7rc4CKJl— ほぼ日カルチャん (@culturen_1101) March 19, 2022 2022年3月20日をもって閉店。理由は不明で、公式サイトにはクローズのおしらせが載るのみ。 #### 管理人による閉店事情推測 こっちの店は*オープン時期が悪かった*ので長続きしなかったんでないか、とわしは思う。 2019年12月に新型コロナウイルスのニュースが中国から発信され、2020年1月に日本にもウイルスが入ってきた。 ウイルス蔓延防止のため不要不急の外出は避けるべし、と公的に規制がかかった期間にガッツリ被っている。 こんなときに観光サービスは需要も風聞もたぶんよろしくない。 規制が緩くなった今なら再開してもよさそうだが、そのへんの経営判断は素人にわからない。 #### 実店舗への思い入れ 2025年の『MOTHER』ショップの開店について、ショップ公式サイトでは次の文言が載る。 >9月8日に終わってしまうのが いまからさびしいですが(気がはやい)、 8階で開催される「MOTHERのかたち。」とあわせて、 ぜひ、6階にもお越しください! 店のオープンが期間限定なのがさびしいらしい。 長年、物販はやっていて『ほぼ日』自体がほぼ日手帳なる商品を売りにしている会社。 しかし、今回しっかりとした店舗を構えたことに特別な気持ちがこもるさまが見受けられた。 引用しなかった文章から考えると、これまで通販やブースを設けたお祭り的な販売形式だったのが、普通の商店と同じ形で営業できることが感慨深いようだ。 『DQ4』の武器屋の雇われ店員だったトルネコが自分の店を持つような喜びがあるのかな? この「さびしい」という感想には、もしかしたら現在は閉店した「ほぼ日カルチャん」への想いも上乗せしているのだろうかとわしは思った。 ## MOTHERイベントまとめ 2025年は去年にもあった展示会にプラスした催しが行なわれる。 そのイベントはくしくも『ジョジョ』公式ショップの開店日と一日違い。 期間限定の開催ながらも、客入りはよく、今後も定期的にイベントが行なわれそうである。 ひとえに『MOTHER』の制作者の糸井氏が、みずからコンテンツを提供できる場を確保しているからできること。 そして『MOTHER』を愛する人が居続けるからやる甲斐もある。 こんなに『MOTHER』人気があるなら続編も……とはならないのがむずかしいところ。 四方山話 #MOTHER